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深夜帯の輸送力強化〜田園都市線沿線での試み



 終電が遅くなってきたのに対応し、需要も増えたことから深夜バスが増便される傾向になってきました。
 特に田園都市線沿線の鷺沼、たまプラーザ、あざみ野、青葉台の輸送力強化は顕著で田園都市線のダイヤ改正にあわせ輸送力全体の強化とともに深夜バスの本数も大幅に増加。あざみ野や、たまプラーザ発着の路線では10便を超える路線が登場し始めました。
 さらに、深夜急行バス後の足の需要が増加し、平成16年に鷺沼発着の一般路線も開設されるに至っています。
鷺沼駅発の深夜バス
系統 路線 担当 開設年月日
鷺01 鷺沼駅→東山田営業所 東山田 平成5年11月5日
鷺02 鷺沼駅→小杉駅
鷺沼駅→野川
鷺沼駅→川崎営業所
川崎 平成15年3月19日
昭和60年7月1日
平成15年3月19日
鷺03
鷺05
鷺沼駅=センター北駅 東山田 平成14年6月17日
鷺21 鷺沼駅→虹が丘営業所 虹が丘 平成15年11月17日
鷺22 鷺沼駅→青葉台駅 青葉台 平成16年9月16日
 鷺21では、廃止された元石川線のルートが深夜バスとして復活しています。また、鷺21、22は、一般の路線でありながら深夜急行バスのように停車駅が田園都市線の駅中心となっており、今後の田園都市線沿線での路線拡大についてはこの考え方が踏襲され拡大していく可能性は高いものと思われます。



深夜バスの今後


 私もたまに飲み会などで遅くなったとき深夜バスのお世話になることがあります。最近では、東急バスでは「深夜の帰宅は深夜急行、深夜バスで」忘年会・仕事帰りにご活用くださいと深夜バスのチラシを作成しPRも活発です。
 今後も増強の傾向は、しばらく続くものと思われます。昭和60年代の路線拡大と最近の路線拡大の傾向を比較すると明らかに背景が違っているように思います。住宅開発による深夜の需要拡大もありますが、社会全体の労働形態の変化も大きな要因のように思います。これまでは、足がないから深夜バスに乗るという乗車形態であったのも深夜バスがあるから遅くまで活動するという図式に変わっていくかもしれません。深夜の活動が増えることは、需要が増えることではありますが深夜バスを運営する職員の方々に支えられていることを忘れてはいけないでしょう




資料編

■深夜バス年表 平成17年1月現在
深夜バス路線一覧 平成20年10月現在
■深夜バス開設チラシギャラリー 平成17年1月作成
■深夜バス方向幕ギャラリー 平成17年1月作成

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