東急バス研究室
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mm SERIES 6 東急コーチの歴史
  
宮崎台線(コーチ鷺沼線)の開設


 コーチ自由が丘線につづき2番目に開設したのがコーチ鷺沼線です。コーチ鷺沼線は、昭和54年9月30日に開設後、現在の宮崎台線に改名されています。鷺沼駅から宮崎台駅を結ぶ全長4.8Km(基本ルート)の路線で、途中、グリーンハイツという団地を抜けて駅まで結ぶルート設定がされています。この路線は、多摩田園都市の歩みとともに発展してきた路線です。
 コーチ鷺沼線は、自由が丘線の実績を踏まえ神奈川県にも展開した路線ということなりますが、自由が丘線が狭隘な住宅街を中心にルートが設定されているのに対し、鷺沼線は団地を中心としたルートさらに狭隘な住宅街を通るルートが設定されました。路線開設には、自由が丘線同様地元との協議がされたのですが、住宅街を通るがゆえ住民の方々の反対もあったようです。その後、協議を重ね昭和54年にようやく路線開設となりました。
 車両は、自由が丘線と同じ車両で導入され5両が高津営業所に配置されました。開設当初は、トップドアの車両でしたが、車両代替の際、中扉が設置された車両に置き換えられています。宮崎台駅は、一般路線が乗り入れていた時代もありましたが、コーチ鷺沼線の開設により路線バスが乗り入れることとなりました。 現在は、虎ノ門病院線も開設され2路線5系統となっています。デマンドルートは、グリーンハイツ東と日本電気研究所を通過する2ルートが設定されていました。現在は、一般路線化され3系統に整理されています。下の路線の変遷を見ても開業当初からルート変更もほとんどなく安定した路線といえます。
  宮崎台駅から出発して坂を下る東急コーチ

  ■開設当初の時刻表
   ↑ここをクリックすると時刻表が見れます。

コーチ鷺沼線(宮崎台線)の変遷
年月日 内容 備考
昭和54年9月30日 鷺沼駅=宮崎台駅開設
平成13年3月1日 一般路線化路線再編
平成17年11月16日 トランセ管理委託開始

 【虎の門病院線の開設】

 平成14年3月16日に宮崎台駅、宮前平駅から虎の門病院間の路線が開設されました。こちらは、東急コーチとしてではなく一般路線としての取扱いですが車両は元コーチ車を使用しているので準コーチ路線といっても過言ではないでしょう。
 車両は、コーチ自由が丘線で使用されていたMKですが、塗装は画像のような水色を基調とするオリジナルカラーを採用しています。最近では、一般路線車も充当しています。

 宮06 宮前平駅=虎の門病院分院を結ぶ路線で、田園都市線と併行しています。途中、宮崎台線とクロスするところもありますが、独自のルートが設定されており宮崎台駅止まりの崎02も設定されています。
コーチ自由が丘線で使用されていたTA6419。
弦巻営業所留置後、塗装変更されて崎02、宮06で活躍中です。

コーチ青葉台線(みたけ台線)の開設

 コーチ鷺沼線の開設からちょうど2年後、3番目の路線として昭和56年9月30日に開設した、青葉台駅=藤が丘間の全長3.0Kmの路線です。田園都市線の駅間を結ぶ路線で、双方の駅から住宅街へ進むルートとなっています。また、こちらも多摩田園都市の開発で造成された住宅地を中心に狭隘なルートを含む設定となっています。この路線の開設は、コーチ鷺沼線(宮崎台線)と違い、地元の歓迎ムードの中開設されたようです。
 途中フリー降車区間が設けられていますが、一般路線となった現在も採用されています。東急コーチ路線の中ではフリー降車区間が一番多く、一般路線化後、停留所の設置数が一番多い路線です。
 コーチ自由が丘線、コーチ鷺沼線(現:宮崎台線)、美術館線が東急トランセに管理委託されているのに対し、青葉台のコーチ路線は、一般路線化後も東急バスの運行路線となっています。

コーチ青葉台線(みたけ台線)の変遷
年月日 内容 備考
昭和56年9月30日 鷺沼駅=宮崎台駅開設
平成13年3月1日 一般路線化路線再編


 開設当初は、鷺沼線と同じく5両でスタートし、その後増車後、平成3年に車両代替がされています。もちろん2世代目までは東急コーチカラーでの運行でしたが、2世代目の一部の車両はみどり台循環線開業用の車両として転用後は、はじめてウルトラマン塗装の車両として活躍しました。
さらに平成13年度には、3世代目となるノンステップバスの車両に代替されました。
 平成18年度には、1年早く車両更新がされ方向幕もLED化されましたが、登場当初から青い方向幕が採用されています。この青い方向幕も系統番号が付与され系統表示がされるようになったのち、5年足らずで見られなくなります。

 車体カラーもみどり台循環線のカラーをベースとしていますが、ノンステップ車であるブルーの細いラインがアクセントとなっています。
【みどり台循環線の開設】

 平成12年2月16日に開設した路線でフリー降車区間があります。こちらも虎の門病院線同様、コーチ路線ではありませんが元コーチ車両を使用するなど準コーチ路線となっています。
 開業当初は、瀬田、高津営業所で使用されていた画像の車両が使用されていました。コーチカラーではなく現行の標準カラーとも言えるウルトラマン塗装で当時は新鮮な印象がありました。社番も一般路線車と同じ1000番台が与えられました。
 現在、みどり台循環線は一般路線カラーの車両も多く充当する路線と変化しています。


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