東急バス研究室
   様々な角度から東急バスを検証
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SERIES 4 新交通システムからバスナビゲーションへ


バスナビゲーションの導入

  
           中目黒駅のバス接近表示

    接近表示の下には、バスナビの案内があります。
   現在は、他の路線と同様の仕様になっていますが、
   かつて大橋営業所時代には、1つ前のバス停を発車
   したとき表示される使用となっており現在より大きな
   表示でした。



 無線方式のバス接近表示システムの導入も池上、青葉台、目黒営業所の所管路線に導入以降、システム改修はあったものの対象路線の拡大はありませんでした。システム開発にはそれなりの費用がかかることも影響があったのでしょう。
 平成11年に青葉台営業所の路線を対象にしたバス情報提供システムの実験成果を踏まえ、インターネット(携帯電話も含む)を活用したバスナビゲーションシステムが平成13年6月コーチ自由が丘線にはじめて導入されました。その後、平成14年11月1日からコーチの他の路線へ拡大され、平成15年1月29日から渋谷駅発着の15路線にも導入されました。
 さらに平成16年12月1日より都内全路線が対応、神奈川県内路線も青葉台営業所路線は平成17年2月1日より提供開始がされ県内全路線の導入も間近です。
 バスナビゲーションシステムは、都営バスにつづき東急バスでの導入がされましたが、最近では多くの事業者がこのシステムを導入しています。

 バスナビゲーションシステムでは、バスの位置表示のほか到着までの時刻表示もされようになっています。同一方向の違う路線の動きも見れるので非常に便利です。本数の少ない路線では、家を出る前にチェックして待ち時間を少なく乗車するというのも可能です。
 現在は、ノンステップバスも東急バスでは約半数となりました。システムではノンステップバスの表示も識別されバリアフリー化にも寄与しています。

 
 渋谷駅西口バスターミナルには、バスナビゲーションの導入と平行して、バス停上(のりば番号の下)に発車案内LED表示も各バス停に設置されています。表示スペースが少ないためスクロール表示ですが、バスの発車までの時間がどのぐらいか一目でわかるようになりました。

  ←渋谷駅19番ポールの表示の様子。
   横で発車をまっているのはTA1698です。


東急バスに関するシステム開発

 そのほかの運行管理とサービス向上のためのシステム開発
項 目 内   容
運行支援
公共車両優先システムPTPS導入
目黒通りの信号機の管理によりスムーズな運行を行う警視庁のシステムに対応する機器を目黒営業所の全車両に搭載。

リムジン管理
DMCA(音声無線)の導入
平成12年4月たまぷら空港線、平成12年7月渋谷空港線、新百合空港線に導入。
道路交通情報通信システムATISの導入
空港リムジンの定時運行や迂回措置決定などに対応する運行管理システム。
平成12年6月大橋営業所に、平成13年4月虹が丘営業所に導入。
位置情報・緊急事態通報システムの導入
平成13年3月大橋営業所にGPSを活用した運行管理システムを導入。

利用者支援
電車到着表示システム

平成4年4月、青葉台駅のバス停に運転手に電車の到着を知らせるシステムを導入。
青葉台駅バス発車時刻案内盤システム
平成5年1月、大型電光表示による乗り場案内、発車時刻を知らせるシステムを導入。

営業所事務支援
運行実績・乗降人数集計システム
ダイヤ編成支援システム
時刻表作成システム
事故統計管理システム

                                                参考文献「東急バス10年のあゆみ」

新交通システムからバスナビゲーションへ


登場当初の109車M689 目黒郵便局にて
リアの広告看板が取り付けられる前の撮影

 ファンの視点に立てば、バスナビゲーションシステムはどこにバスがいるのか一目瞭然で、撮影で1台を追う場合にはこんなに便利なものはありません。しかし社番表示はされませんのでそのあたりは自分の足で稼ぐということになります。私個人としては、便利なツールですが動きが分からないものを追う楽しさという点では、システムに頼らないのもひとつの楽しみ方では?と思います。
 このようなシステム開発の取組みは、バスロケーションシステムが本格的な導入がされた昭和61年の新交通システムから始まり、はや約20年経過しています。利用者数減少の歯止めをかけるシステム開発も各社で行われ東急バスは、技術の進歩とともにその内容も充実しその潮流を先取りして進めてきました。最近では、携帯電話も普及し利用者側で情報を個々に受取るシステムと変化しました。当然システム開発には、多額の費用を要するわけですがそれぞれの機器については利用者負担ということになります。都内の利用者数推移は横ばいのようですが、バスの利便性をもっとアピールし利用客の増加対策(バスを利用しやすいダイヤ編成など)もあわせて行っていくと利用者数は多くなると思われます。少子高齢化が進めばますますその重要性が増してくるのではないでしょうか?!今後どのような進化をしていくのか・・・・・楽しみです。

 

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