東急バス研究室
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mm SERIES 6 東急コーチの歴史

東急コーチの役割を考える
 東急コーチが開設した昭和50年頃で、特徴であったデマンドシステムを採用していた例は2例で、団地輸送など(東京都のデマンドバスや阪急バスでは団地輸送を施行)の設定であったのに対し、市街地の狭隘路線を走るデマンドシステムは業界初だったようです。当初、路線バスとタクシーの中間となるような役割を担っていました。ちょっと豪華な路線バスという感じです。料金も一般路線と比較して割り増しでしたので、車内の装備やサービスは差別化されていました。デマンドシステムというフリーな乗降が出来るシステムは、その後路線拡大となり成功したといえるでしょう。ただ、時代は常に変化し更なる利用者のニーズの変化に対応する必要も出てきました。ある意味、その後登場するコミュニティーバスの先進的な事例となっていると思われます。コミュニティーバスでは、さらなら車両の小型化、フリー降車区間の設定、より狭隘な路線の設定などデマンドバスのシステムがちりばめられています。しかし、東急コーチと違うのは自治体の関与が大きいということです。採算の取れない路線でも小型バスの使用、自治体からの補助金で運行が可能になった路線もあります。また、バスロケーションシステムの先駆的役割も担っていて、その発展型としてバスナビゲーションも登場しています。さまざまな取り組みの集大成ともいえるバスナビゲーションですが、事業者が提供する時代から利用者が情報を取得する時代へと変化しています。その原点は、やはり昭和50年に登場した東急コーチが起源となっていると思われ、その登場の重要性を感じます。
 車両的には、中型車が使用されていることからファンにはあまり注目されていない存在ですが、管理人としては今後どのような進化をしていくのか注目していきたいと思います。

 
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